突然の休日に向かった空塞がり
いつものように前日に土曜日の休日をもらえました。
前から一度なんだかワクワクする気持ちで愛車ジムニーのエンジンをかけました。
「今日はどこへ行こうかな」そんな自由な気分で向かったのは、
見晴らしの良い空塞がり。

街の喧騒から離れ、窓を開けて自然の風を感じながら走る開放感。
まるで心の重りが一つずつ軽くなっていくような感覚でした。
美しい景色を前にして、思わず「来て良かった」と独り言を呟いてしまうほど。

日常を忘れて自分だけの時間を過ごす。
そんなささやかだけれど、心の底から「幸せだな」と感じられる瞬間でした。

この時は、まさかこの後にあんな出来事が待っているとは思いもしませんでした。
歯医者での別れと寂しさ
楽しいドライブから帰宅し、「今日もあの優しい衛生士さんに会える」と心弾ませながら夕方の歯医者へ。いつものように、お気に入りの歯科衛生士さんに歯のクリーニングをしてもらうのを楽しみにしていました。
ところが、施術が始まってしばらくして告げられた言葉に、私の心は一瞬で凍りつきました。「実は今日が最後なんです」。
ご懐妊による退職だと聞いた瞬間、頭の中が真っ白になりました。「おめでとうございます」という言葉が口から出たものの、胸の奥で何かがギュッと締め付けられるような感覚。嬉しいはずなのに、涙がこみ上げてきそうになるのをなんとか堪えました。
いつも優しく「痛くないですか?」と気遣ってくれた彼女。毎回の治療が苦痛じゃなくて、むしろ楽しみだったのに。帰り道、一人になった途端に「もう会えないんだ」という現実がズシンと心にのしかかってきました。

少林寺がくれた心の落ち着き
家に帰っても、胸のモヤモヤが消えません。「このままじゃダメだ」と思い立って、夜の少林寺の練習に向かいました。
道場に入った瞬間、いつもの凛とした空気が私を包んでくれました。「今日は思いっきり体を動かそう」。そう心に決めて、いつも以上に集中して稽古に取り組みました。
突きを繰り出すたびに「えいっ!」、蹴りを放つたびに「やあっ!」。声を出して体を動かしていると、不思議なことに心の中にあったドロドロした感情が少しずつスッキリしていくのを感じました。
汗をかいて、息が上がって、でも心は軽やか。練習仲間たちの真剣な表情を見ていると、「みんな頑張ってるんだな」と温かい気持ちになりました。
稽古が終わる頃には、歯医者での出来事も「いい思い出として大切にしよう」と前向きに捉えることができるようになっていました。体を動かすって、こんなにも心を癒してくれるんですね。
まとめ
振り返ってみると、この一日は本当にジェットコースターのような感情の波でした。朝のワクワクから、夕方のショック、そして夜の心の回復まで。
ジムニーでの気分転換、大切な人との思いがけない別れ、そして少林寺でのリフレッシュ。どれも私にとってかけがえのない時間でした。特に今日感じたのは、落ち込んだ時にこそ、自分なりの「心の避難場所」を持っていることの大切さです。
人生って、本当に予想がつかないものですね。でも、そんな予期せぬ出来事があるからこそ、平凡な日常がより愛おしく感じられるのかもしれません。
明日はまた新しい一日。きっと素敵なことが待っている、そんな気持ちで眠りにつきたいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。皆さんにとっても、心の支えとなる場所や時間がありますように。
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